IP電話の代表格“050番号”とは?固定電話との違いを解説
「固定電話のコストが高い」「外出先でも同じ番号で受けたい」――そんな声が近年急増しています。理由は明快です。050番号を使えば、インターネット回線を利用して、どこからでも低コストで発信・受信が可能になるからです。
本記事では、この050番号の仕組みや料金、固定電話との違い、さらにビジネス利用での活用ポイントまで、わかりやすく解説していきます。
050番号とは?IP電話の仕組みをわかりやすく解説
050番号は「インターネットを使う電話番号」
050番号とは、インターネットを利用して通話を行うIP電話のことです。従来の固定電話がNTT回線を使うのに対し、050番号はデータ通信(VoIP)で音声をやり取りします。ただ実際にはNTTも2024年からIP電話化しており、実は全ての電話はIP電話になっていると言えます。
この仕組みにより、通話料が格段に安くなり、スマホやパソコンからでも同じ番号を使えるようになりました。特にクラウドPBX(クラウド電話)と組み合わせると、オフィスに電話機を置かずに全国どこでも発着信が可能です。「050=IP電話番号」と覚えておけばOKです。
固定電話との違い:コストと柔軟性が段違い
これまでの固定電話は、アナログ回線を使うため回線使用料が毎月発生していました。設置や工事も必要で、引っ越しや店舗移転のたびに手間と費用がかかっていました。一方050番号はネット回線さえあれば利用可能。月額料金は数百円〜1,000円程度で、開通も最短即日です。
また「スマホ・PC・タブレット」など複数デバイスで同時に使えるため、リモートワークにも最適です。最近では、法人の代表番号やカスタマーサポートに採用するケースも急増しています。
050番号の通話料金はいくら?主要サービスを比較
一般的な通話料の目安
050番号の通話料は、固定電話宛で約8円/3分、携帯電話宛で約16〜20円/分が相場です。
また固定電話=NTTが提供する「IP網」は、IPと名前はついていますが、一般のインターネット(open IP)とは完全に分離された通信網です。つまり「NTTの中だけで完結している安全なネットワーク」で、セキュリティと安定性を重視しています。
なので、通信経路はIP化されていても、ユーザーがWi-FiやPCで直接つなぐことはできません。専用の機械が必要となります。料金は一般的にNTTよりも他のIP電話サービスの方が安い傾向にあります。
| 区分 | 主な提供元 | 使う回線 | 番号帯 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| NTTの固定電話(IP網化後) | NTT東日本/西日本 | NTT網(閉域IP) | 03、06など | 全国一律9.35円/3分など。電話番号そのまま。 |
| IP電話(一般的な050番号) | 楽天、クラウドPBXなど | 公衆インターネット | 050 | 月額安い・工事不要・スマホアプリ発着信可能。 |
💡 ポイント
- 技術的にはいずれもIP電話
- ただし、NTTは閉域IPを利用しており独自のネットワークで安定性が高い
- その他のIP電話は講習インターネットを使っておりアプリで容易に始められる
主要IP電話サービスの比較
ではどんなIP電話サービスがあるのでしょうか。日本国内で利用できる050番号サービスも比較してみましょう。
| サービス名 | 月額基本料金(参考) | 通話料(固定電話宛) | 通話料(携帯電話宛) |
|---|---|---|---|
| G-Call 050 | 308円(税込) | 約8.8円/3分(税込) | 約17.6円/1分(税込) |
| FleaLine | 約400円/番号~(法人向け) | 約8円/3分 | 約16円/1分 |
| My 050(旧:050 Free) | 設定費550円+毎6ヶ月維持費550円 | 約10.5円/3分 | 約19.8円/1分 |
| 料金相場(まとめ) | 月額数百円程度=目安 | 固定電話宛:3分あたり約8円 | 携帯電話宛:1分あたり約16円~20円 |
※料金は参考値です。細かい条件でも変動しますので最新情報は各社公式サイトをご参照下さい。
📈 比較して分かるポイント
- 月額無料サービスでも基本的な通話機能は十分。
- 海外通話が安く使える業者も多い
- すべて「アプリで発着信」でき、工事・専用機器は不要。
通話品質の実態
「IP電話は音質が悪いのでは?」という声もありますが、実際には光回線やWi-Fi環境が安定していれば、遅延や雑音はほとんど感じません。また近年はVoLTE(高音質通話)対応のIPサービスも増え、固定電話と遜色ない音質を実現しています。つまり、「IP電話=安いが不安定」という時代はすでに終わっています。
050番号の取得方法と開通までの流れ
個人でも法人でも簡単に取得可能
050番号は、プロバイダやクラウド電話サービスを通じてオンラインで申し込めます。必要なものは、本人確認書類とメールアドレス、支払い用のクレジットカード。
法人の場合は、会社登記簿や担当者の身分証を提出するケースがあります。申し込み完了後、最短当日で番号が発行されるため、開業や店舗拡張の際もすぐ利用できます。
無料サービスと有料サービスの違い
無料プランは導入が簡単な反面、「通話録音なし」「同時通話不可」「着信転送なし」など機能制限がある場合が多いです。一方、有料プランはクラウドPBX機能が付帯しており、複数端末で同時発着信、通話履歴・録音・IVR(自動応答)なども利用可能です。ビジネス利用なら、SaaS型の有料サービスを選ぶのが安心です。
050番号を使うときの注意点
緊急通報(110・119)は発信できない場合がある
IP電話では、緊急通報番号(110・118・119)への発信ができない場合があります。これは、発信者の正確な位置情報を取得できないためです。そのため、店舗やオフィスで050番号をメインに使う場合でも、バックアップとして携帯電話や固定回線を1本残しておくことをおすすめします。
通信環境によって品質が左右される
050番号はインターネット回線を利用するため、回線速度やWi-Fiの混雑状況によって通話品質が変動します。ビジネス用途では、安定した光回線や5G通信を利用することで音質の問題はほぼ解消可能です。また、クラウドPBX型のサービスでは自動で遅延補正やノイズ抑制が行われるため、一般利用では問題ありません。
050番号を活用して業務を効率化する方法
テレワーク・多拠点でも同じ番号で対応できる
クラウド型のIP電話では、社員全員が同じ050番号を共有できます。出張中や在宅勤務でも、スマホアプリからオフィスの番号で発着信できるため、顧客対応が止まりません。
通話履歴や録音でトラブル防止

050番号サービスの多くは自動通話録音や履歴管理機能を搭載しています。これにより、クレームや言った・言わないのトラブルを防げます。また録音データをAIで解析して顧客対応を改善する動きも進んでおり、050番号は単なる“電話番号”から“顧客接点ツール”へと進化しています。
SmaBellなら050番号も即日発行!AI電話でさらに効率化
SmaBellはクラウド電話とAI音声応答が一体化
SmaBellでは、050番号の発行から通話自動化までをワンストップで提供しています。AIが予約受付・取次・メッセージ対応を行うため、営業時間外でも24時間顧客対応が可能。しかも050番号の取得は最短即日、工事不要です。これにより「電話がつながらない」「折り返し忘れ」などの課題を一気に解決できます。
ビジネスの未来を変える“AI×IP電話”
単なる050番号の導入に留まらず、SmaBellを使えば自動応答・通話録音・チャット連携まで自動化。通話ログや予約履歴をチーム全体で共有できるため、業務のムダを徹底的に排除します。人件費削減と顧客満足度向上を同時に叶える“次世代の電話運用”を、今すぐ体験してみてください。
まとめ:050番号は“つながる時代”の新しい常識
050番号は、コストを抑えながら高い柔軟性を持つ次世代の通信インフラです。特にSmaBellのようなAI連携型のサービスを活用すれば、電話業務の手間を最小限に抑えつつ、24時間顧客対応が可能になります。「電話を取るだけで精一杯」だった日々から、「電話が自動で売上を支える」時代へ。いま、050番号は単なる“番号”ではなく、ビジネスの成長エンジンになりつつあります。



