まだ転送設定を手動でやっていませんか？
「営業中は電話に出られない」「休憩中に大事な電話を逃した」「電話を取るために毎回オフィスに戻らなきゃいけない」そんな経験はありませんか？多くの中小企業や店舗オーナーが抱える悩みの一つが「電話対応のムダな手間」です。
たとえば、美容室や飲食店では、施術中や接客中に電話が鳴っても出られません。結果として、せっかくの予約電話を逃してしまうことがあります。こうした“電話の取りこぼし”は、実は大きな機会損失につながります。
この問題を解決してくれるのが「電話転送」です。電話転送を使えば、会社やお店にかかってきた電話を、他の端末――たとえばスマホや別のオフィス――に自動的に転送できます。つまり、席を外していても、外出中でも、同じ番号で電話を受けられるようになるのです。
しかし一方で、「転送設定って難しそう」「料金が高そう」と感じている方も多いでしょう。この記事では、そんな不安を解消するために、電話転送の基本的な仕組みから料金、スマホでの使い方、そして今話題のAI電話までわかりやすく解説します。
電話転送の基本仕組みをわかりやすく解説
電話転送とは？ボイスワープとの違い
電話転送（転送電話）とは、かかってきた電話を別の電話番号へ自動的に転送する仕組みです。NTTの「ボイスワープ」という名称で有名なこの機能は、固定電話でも携帯電話でも利用できます。たとえば、店舗の固定電話にかかってきた電話を、店長のスマホに自動で転送するといった使い方ができます。
ボイスワープは、電話が鳴ったときにすぐ別の番号へ転送する「無条件転送」と、一定時間鳴らしてから転送する「無応答転送」、話し中のときに転送する「話中転送」の3パターンを選べます。この仕組みは企業や店舗で広く利用されていますが、設定が少し煩雑であることや、通話料が転送元に課金される点がデメリットです。
転送の種類：無条件転送・無応答転送・話中転送
転送設定について詳しく見ていくと、電話転送には、主に3つのパターンがあります。
- 無条件転送：電話がかかってきた瞬間に、指定した番号へ自動的に転送される。
- 無応答転送：一定時間鳴らしても出ない場合に、別の番号へ転送される。
- 話中転送：通話中などで回線がふさがっているときに、自動で他の番号へ転送される。
たとえば、飲食店で「2回鳴っても出られなければ店長の携帯に転送」、または「話し中なら別のスタッフのスマホに転送」など、柔軟に設定できます。
このように、転送の仕組みを使えば“誰も出られない”というリスクを大幅に減らすことができます。ただし、固定電話回線を使った転送には、通話料が別途発生するため注意が必要です。では、どのくらいの費用がかかるのか、次の章で具体的に見ていきましょう。
電話転送にかかる費用はいくら？
固定電話の転送費用の目安
NTT東日本・西日本が提供するボイスワープでは、月額550円程度の基本料金がかかります。さらに、転送先への通話料が発生します。たとえば、固定電話宛なら約8.8円／3分、携帯宛なら17.6円／分ほどが相場です。つまり、月に100件ほど転送が発生すれば、基本料金＋通話料で数千円のコストになります。
一見すると安く感じますが、店舗や企業規模が大きくなると転送回数も増えます。結果的に、転送電話の費用が思ったより高くなることもあります。こうした課題を解決するために登場したのが、050番号やIP電話を活用したクラウド転送サービスです。
050番号やIP電話を使うとコストが下がる理由
050番号は、インターネット回線を使って通話する「IP電話番号」です。この番号を使うと、転送もネット経由で行われるため、通話料が格段に安くなります。たとえば、同じIP電話サービス内であれば、通話料が無料になるケースもあります。
以下は代表的なサービスの例です。
| サービス名 | 月額基本料金 | 通話料（固定宛） | 通話料（携帯宛） | 対象（個人／法人） | 主な特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| SUBLINE（サブライン） | 550円／月＋550円×利用番号数 | 約11円／分 | 約22円／分 | 法人／個人可 | 転送・録音・複数番号対応のビジネス向け |
| LaLa Call（ララコール） | 429円/月 | 8.8円／3分 | 8.8円／30秒 | 個人／SOHO向け | 月額安め、スマホアプリ完結型 |
| G-Call 050 | 308円/月 | 8.8円／3分 | 17.6円／分 | 個人／法人可 | 留守電・転送機能付きビジネス向け |
これらのサービスを活用すれば、従来型転送よりも最大50％以上コストを削減できます。特に、050番号はスマホやPCからも利用できるため、次の章で紹介するように「外出先でも転送電話を受ける」ことが可能になります。
スマホでも使える！クラウド転送・アプリ型の最新方法
スマホ転送サービスの仕組み
スマホ転送サービスは、専用アプリを使ってスマホを“会社の代表電話”のように使える仕組みです。会社に固定電話を置かなくても、スマホ1台で発信・着信・転送が可能です。代表的な例として「03plus」などがあります。
これらのサービスでは、アプリをインストールするだけで番号発行から通話まで完結します。電話帳管理、通話履歴、録音などの機能も備わっており、まさにモバイルオフィスの時代に最適な仕組みです。出先でも自分のスマホから会社番号で折り返せるため、顧客対応のスピードが格段に上がります。
ただし、これらのサービスも「転送」の仕組み自体は残っており、人間が応答しなければならない点は変わりません。
クラウドPBXによる遠隔転送のメリット
続いて、クラウドPBXは、従来の電話交換機（PBX）をインターネット上で提供する仕組みです。社内に機械を置く必要がなく、社員がどこにいても代表番号を使って発着信できます。さらに、複数の支店・在宅スタッフ・コールセンターを一元化できる点も魅力です。
テレワークが進む中で、クラウドPBXは「どこでも電話が取れる仕組み」として急速に普及しました。ただし、どんなに仕組みがクラウド化しても、結局“電話に出るのは人”という課題が残ります。
ここで次に登場するのが、AIが応答を代行する「AI電話」です。
それでも転送だけでは限界がある
転送先で出られなければ意味がない
転送電話の最大の欠点は、転送先で誰かが出なければ意味がないという点です。たとえば、店長が外出先で電話に出られない場合、転送は成立しても顧客対応はできません。「何度かけても出ない」と顧客が離れてしまうこともあります。
特に小規模店舗では、電話対応がスタッフ1人に集中してしまい、結果的に取りこぼしが増えるケースも多いです。このような状況では、転送だけでは“限界”があると言わざるを得ません。
取次ぎ・伝言を自動化できれば理想的
そこで、期待されているのが応答まで自動で行うAI電話です。転送されたものを人が受けるのではなく、AIが代わりに電話を受け、要件を聞き取り、予約や取次ぎを自動で行ってくれたらどうでしょうか。
転送ミスも折り返し忘れもなくなり、顧客満足度も上がります。今や、AIが会話を理解して応対する時代に入りつつあります。
次の章では、そんな“転送不要”を実現するAI電話の仕組みを解説します。
最新進化系：AI電話が転送・受付・伝言を一括自動化
AI電話とは？従来の転送との違い
AI電話は、音声認識と自然言語処理（NLP）を組み合わせて、人間の代わりに電話対応を行う仕組みです。これまでのIVR（自動音声案内）が「1を押してください」と指示するだけだったのに対し、AI電話は会話形式で対応します。
たとえば、「今週の木曜空いていますか？」という問い合わせに対して、AIがカレンダーを参照して「10時と14時なら空いております」と答えることができます。つまり、転送ではなく“理解して返す”電話です。
AI電話の3大メリット
AI電話の導入には3つの大きなメリットがあります。
- 24時間365日対応
営業時間外でもAIが自動応答できるため、機会損失を防ぎます。 - 応答漏れゼロ
人が出られない時間帯や忙しいタイミングでも、AIが確実に応答します。 - 記録・要約の自動化
通話内容を自動で文字起こし・保存し、後で確認できます。これにより社内共有もスムーズになります。
このように、AI電話は「転送に頼らない新しい電話運用」として注目されています。
SmaBellなら“転送・受付・記録”がすべて完結
SmaBellはクラウド電話＋AI自動応答の統合型
SmaBellは、050番号のクラウド電話とAI自動応答を一体化した新世代の電話サービスです。転送設定や外部アプリを別途用意する必要がなく、AIが自動で電話を受け、取次ぎ、内容を記録します。
つまり、「転送して人間が電話に出る」のではなく「AIが自動で顧客からの問い合わせに回答」し、必要があれば「予約の受付」まで自動で行います。
さらに、会話内容はすべて記録されて、自動であなたにメールすることができますので、お問い合わせ内容を見逃すこともありません。
まさに電話対応を完全にお任せできる存在なのです。
導入はオンラインで完結、最短即日利用可能
機能も便利ですが、導入手続きも簡単です。
SmaBellは、アカウント登録から番号発行、AI応答設定まで、すべてオンラインで完結します。最短即日で利用開始できるうえ、特別な機材も不要です。
また、外国語にも対応しているため、インバウンド需要の高い店舗にも最適です。
まとめ：電話転送の最終形は“AIが受ける”時代へ
電話転送の仕組みは便利ですが、時代とともに限界も見えてきました。クラウドPBXや050番号でコストは下がりましたが、“人が出なければ対応できない”という課題は残ります。
AI電話の登場により、「つながらない」「折り返し忘れ」といった問題は過去のものになりつつあります。
これからは、電話は人が受けるのではなく「AIが受けて処理する電話」へ。忙しいあなたに代わって24時間365日働くAI電話が、ビジネスの新しい常識になっていくでしょう。
